私的血統論

馬産地・日高地方から競走馬の血統を考察するブログ
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ロゴタイプ(G1皐月賞)

ロゴタイプ

今年の皐月賞は、ロゴタイプが中団待機から3~4コーナーで外に持ち出し、最後の直線では力強く抜け出しての勝利。

1番人気に応えての優勝である。

父のローエングリンは、現役時中央で10勝し、G2中山記念とG2マイラーズCをそれぞれ2勝している。

また、仏G1ムーンランドロンシャンを2着、G1香港マイルを3着するなど海外でも活躍し、その順応性は父Singspielを彷彿とさせる。

自分はSingspielも、その父In the Wingsも実馬を現地で見たことがある。

In the Wingsはやや小柄でコロンとした体つきであり、Sadler's Wells産駒らしい程よく力強い、もしくは日本の馬場には少し重いかな…という体型であった。

一方、Singspielは体高160cmを少し切るかという馬体で、その辺りは父に似て出たのだろうが、伸びがあって素軽く、またトモの作りが大きくて馬体を大きく見せるような体つきだった。

現在は、ダーレージャパンも設立されてグループ内の種牡馬が日本で繋用されるようになったが、もしSingspielが日本で繋用されていれば馬体面から考えても成功したと思う。

ローエングリンは父似のところがあるが、それをもう一回り大きくして筋肉量を増したような馬体である。

さて、そのローエングリンだが、血統的に一番特徴的なのはNever Bend≒Tyrantではないだろうか。

Never Bend=Tyrant

ローエングリンはMill Reef5×3を持つわけだが、一見するとそれほど意味のあるクロスとも思えない。

ただ、Mill Reefの父Never Bendとローエングリンの3代母の父Tyrantを、Nasrullah系×Djebel系の組み合わせのクロスとして用いることで、重賞レベルの質の高いスピードを生み出せたのかもしれない。

また、ローエングリンの父Singspielが4本持つMahmoudの血脈は、母の父Garde Royaleが自身の母系に1本有することで、さらにはMahmoudの近親Nasrullahも前述の組み合わせなどで活用することにより、そのスピードを強化することに成功したと考えられる。

一方、母のステレオタイプは、現役時には脚部不安との戦いがあったようで思うような成績が上げられず、園田で2勝という結果に終わっている。

ただ、その血統背景はサンデー×スターバレリーナという私のような日高の中小牧場の人間からは羨ましいほどの血統の持ち主だ。

その血統は、私の好みの配合手法の一つである息子と娘を経たHail to Reason3×5が特徴的で、多くのサンデー産駒の成功パターンであるGulf Stream≒Heliopolisも持っている。

さらにはMahmoud、Royal Charger、NasrullahそしてBibibeg(Risen Starの4代母)など、Mumtaz Mahalの牝系に遡るスピード血脈が豊富であるのも良い。

そして、ロゴタイプの母系という観点から考えれば、ステレオタイプの母スターバレリーナが持つSecretariat≒Eleven Pleasuresには注目すべきだろう。

この2者はNasrullah/Princequilloのニックを持つ点で共通するが、これはロゴタイプの父ローエングリンが2本持つMill Reefと同じ血統パターンである。

Mill=Secre=Eleven

ロゴタイプの代では新たにHalo4×3ができるわけだが、これは私の好きな息子と娘を経たクロスで、その父Hail to Reasonも同様であり、このラインの強化は芝における一流のスピードを伝えたのではないか。

前述したように、父ローエングリンの血統ではMumtaz Mahal系のスピード血脈が豊富であったが、全く同じことが母ステレオタイプの血統においても言える。

さらに、ロゴタイプの代ではSalder's Wells≒Nureyevという新しい4分の3同血クロスもできる。

この2者の相性の良さは、Kingmambo系×Sadler's Wells系のニックを筆頭に多くの成功を収めている。

ただ、ロゴタイプの血統に関して言えばIn the Wings≒ベリアーニ、あるいはSingspiel≒スターバレリーナという相似な血のクロスというマクロな捉え方も可能だ。

In=ベアリーニ

In the Wings≒ベリアーニの関係では、Sadler's Wells≒Nureyevに加えてMill Reef≒Eleven Pleasuresという血統的親和性の高さがある。

Sings=スター

さらにSingspiel≒スターバレリーナという視点で見れば、上記の関係に加えてHail to Reasonを持つ点でも共通するという相性の良さだ。

ロゴタイプの血統パターンは非常にダイナミックで、『これでもか』というくらいに父母の血脈を活用している。

もともとその血統背景から血の質の高さは十分に窺い知れるし、気性的に折り合えば3歳春のダービーならば間に合うかもしれない。

ただ、本質的には芝1600~芝2000あたりが適距離ではないかと思っている。
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[ 2013年04月19日 19:53 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)


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