私的血統論

馬産地・日高地方から競走馬の血統を考察するブログ
私的血統論 TOP  >  2014年01月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --年--月--日 --:-- ] カテゴリ:スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

サラブレ2月号に寄稿

1月11日発行のサラブレ誌2月号に、道営出身馬に関する記事を寄稿させて頂きました。

http://www.enterbrain.co.jp/product/magazine/sarabre/14002602

12年5月より運営開始された門別競馬場の坂路の存在により、道営馬のレベルは飛躍的に向上しているように思います。

「2歳戦重視」というホッカイドウ競馬の番組構成上、3歳以上の馬が中央を含めた他の競馬場に転厩するのは仕方のないことですが、いつか在厩のまま他の競馬場で活躍する道営古馬勢たちの姿も見てみたいものです。
スポンサーサイト
[ 2014年01月14日 20:54 ] カテゴリ:お知らせ | TB(-) | CM(0)

グリーンヒルレッドと父スキャン

昨日、1600万下の羅生門Sを勝ったワイドバッハ。

武豊騎手を鞍上に、見事な差し切り勝ちを収めた。

そのとき、馬柱を見ながら気になったのが母名の欄。

「グリーンヒルレッドって、以前に調べた馬の母だったな¨」と思いながらチェックしてみたら、現3歳馬メイショウイチオシの母でもあったことに気づいた。

メイショウイチオシは未勝利、もちの木賞とダート1800のレースを連勝。

その活躍ぶりから、JpnIの全日本2歳優駿で2番人気に支持されたが、ハッピースプリントの6着に敗れている。

グリーンヒルレッドの名前を憶えていたのは、このメイショウイチオシの血統パターンに興味を持ったからだ。

メイショウイチオシ

Nashuaが息子と娘を経てクロスするという、私好みの配合手法を用いているが、ポイントは何といってもCaerleon=Videoによる全きょうだいクロスである。

ただのクロスよりも、全きょうだいクロスのような性的にリンクしたクロスのほうが効果的だと考えているのは、私だけではないだろう。

特にメイショウイチオシの持つ全きょうだいクロスに関しては、Videoのほうがハートライン上に位置し、優れた心肺機能を伝える要因になっているのでないか。

ただ、その外観(馬体)は母系よりも父メイショウボーラーの雰囲気を感じさせる馬で、特に背中からトモにかけての線が父似に映る。

メイショウイチオシの血統に関しては、Storm Cat≓Caerleon(Video)による相似な血のクロスにも注目すべきだろう。

Storm Cat=Video

この相似な血のクロスは、父メイショウボーラーの代ですでに用いられている配合手法だが、それを息子の代でもクロスを用いて継続させたことになる。

一方、羅生門Sを勝って5勝目を挙げた半兄ワイドバッハは、ダート馬の割りに程よい脚と繋の長さを持った馬で、これは父アジュディケーティングの馬体が影響したと思われる。

ワイドバッハ

ただ、父はもう少し軽いつくりをしていて、ワイドバッハの胴回りの厚みは母父スキャンやその祖先Nijinskyが関係しているかもしれない。

アジュディケーティングの母Resolverは、アジュディケーティングのほかにTime for a ChangeとDisputeを含めた3頭のGI勝ち馬を輩出した名牝だ。

彼女が持つ血脈は、Northern Dancerの持つそれと共通点が多い。

Northern Dancer=Resolver

両者ともNearco、Hyperion、MahmoudそしてDiscoveryを持つ。

ワイドバッハの場合は、母がNorthern Dancerクロスを持ち、自身の代でも同クロスを継続させることで、父の持つNorthern Dancer≓Resolverを生かすことに成功した。

このように活躍馬を輩出している母グリーンヒルレッドだが、近親にはこれといった活躍馬もおらず、ある程度牝系を遡らないと重賞勝ち馬の名前も出てこない。

では、なぜグリーンヒルレッドが2頭もの特別勝ち馬を産めるほど、繁殖牝馬として能力が高いのかという疑問が生じる。

そして、この場合はやはり父スキャンにその答えを求めるのが道理だろう。

スキャンはCaerleonの全妹Videoを母に持ち、グリーンヒルレッドはその血脈をハートライン上に有することになる。

一方、グリーンヒルレッドの母系に目を向けると、母父としてトウカイテイオーを輩出したナイスダンサーの名前があるものの、例えばこの血脈がXファクターの観点から優れているかと問われれば、正直微妙なところだ。

ほかには、ヒンドスタンが良いポジションに配されているが、この血がグリーンヒルレッドに好影響を与えているのであれば、彼女の近親に活躍馬がもっと存在して然るべきだ。

しかし、現実にはそういう馬はいない。

そう考えると、グリーンヒルレッドを優れた繁殖牝馬にさせている要因は、やはり父スキャンにあるのではないか。

スキャン産駒は牡馬に活躍馬が多いのだが、そういう血脈でも母父として牝系を強化することがあるのだろう。

実際、スキャンは母父としてレッドアゲートやメイショウマシュウのような重賞勝ち馬も輩出している。

こういう血脈から活躍馬が出るのも、日高産らしくて嬉しいものだ。
[ 2014年01月13日 21:02 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。