私的血統論

馬産地・日高地方から競走馬の血統を考察するブログ
私的血統論 TOP  >  2014年03月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --年--月--日 --:-- ] カテゴリ:スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

タガノグランパ(GⅢファルコンS)

タガノグランパ

中京で開催されたGⅢファルコンSは、1番人気のタガノグランパが道中は中断待機しながら最終コーナー辺りから大外を回ってトップスピードに入り、直線では息の長い末脚を使って人気に応える形で優勝。

父のキングカメハメハについては、当ブログではホッコータルマエを取り上げたときに扱っているので、その内容を引用しながら話しを進めたい。

キングカメハメハは非サンデー系の筆頭で、過去にはリーディングサイアーも獲得した名種牡馬だ。

丸みを帯びたトモから繰り出される力強いスピードと瞬発力を武器に、変則二冠(NHKマイルC、ダービー)を制覇したが、産駒の馬体を見てもそのトモを父から受け継いでいる馬が多い印象を受ける。

タガノグランパの立ち姿の写真を探しているのだが、いま手元にあるのは某誌のシンザン記念出走前のものだけ。

その写真を参考にしても、やはり父の特徴的なトモは受け継いでいる。

それに比べて前躯の肩から胸前にかけての筋肉の付き方に幼さを感じるが、このあたりは調教を積んだり出走を重ねるなかで鍛えられていくだろう。

今回の出走でタガノグランパは、シンザン記念を含めると写真撮影時から4戦目になるわけで、パドック映像からも体つきがかなりメリハリがあって逞しくなっているように映った。

父キングカメハメハの血統で一つ指摘しておきたいのは、Neriad(Kingmamboの4代母)≒Milan Mill(Mill Reefの母)による4分の3同血クロスである。

Neriad=Milan Mill

Milan MillはMill Reefの母なので、キンカメ産駒でMill Reefクロスを持つ馬であれば、父が持つこの4分の3同血クロスの関係を強化する血統パターンになる。

そして、タガノグランパは上記5代表を見てわかるように、まさにそのMill Reefクロスを持つ馬なので、父が持つNeriad≓Milan Millを継続・強化させる血統パターンを持つ。

Mill Reefクロスという観点からタガノグランパの血統を見た場合、Northern Dancerの血も併せたラストタイクーン≓カフェドフランスによる相似な血のクロスが存在する。

ラストタイクーン=カフェドフランス

この組み合わせと血統的親和性が高いと思われる血脈が、キングカメハメハの3代母The Dancerである。

彼女の血統は直父系がNorthern Dancerに遡り、母父CharlottesvilleはMill Reefと同じNearco/Prince Roseのニックスを持つ。

Mill Reef2本にThe Dancerを加えた相似クロスは、底力に溢れる力強いスピードが遺伝するような印象を与える。

タガノグランパの血統には、ほかにもラストタイクーン≓マルゼンスキーによる相似クロスがある。

これは、Northern Dancer系種牡馬×Buckpasser牝馬という配合が共通しているためである。

タガノグランパの血統全体を見てみると、キングカメハメハ×スペシャルウィーク牝馬の組み合わせでは全体にHyperion系の血が強化される配合になるので、彼が最後の直線で見せた末脚に見られるように持続するスピードが一つの特長になる。

Xファクターに関しては、カフェドフランスがシングルコピー、タガノターキンがゼロもしくはシングルコピー、そしてタガノグラマラスがシングルコピーというのが私の推測である。

特にタガノグラマラスの血統はXファクターの観点から重要のように思われ、中央で4勝している競走成績にも彼女の才能が垣間見える。

重要だと思われる最たる理由は、父スペシャルウィークの存在にある。

タガノグランパから見ると母父になるスペシャルウィークであるが、この血脈の有効性は『サラBLOOD! vol.2』のなかのエピファネイアに関するページで触れている。

興味のある方はご一読願いたい。

このあとは、皐月賞とNHKマイルCの両睨みらしいタガノグランパ。

右回り・左回りの適性もあるようだが、距離適性がどちらのレースにあるかという点でも悩んでいるのだろう。

こういうとき、すぐ頭に浮かぶのはミオスタチン(スピード遺伝子)のことである。

タガノグランパのミオスタチン型が何なのかは全く知らないが、この馬に限らずそれを推測するのは結構面白い作業だ。

たぶんキンカメはアノ型で、スペシャルウィークはアノ型だろうから、娘のタガノグラマラスはおそらくコノ型で、ということはタガノグランパは…と思わず考えに耽ってしまう。

海外の血統では公表されているミオスタチン型もあるので、それを元に推定レベルでわかる血統もある。

しかし、日本の血統の場合は仮に調査されていてもその多くは公表されていないので、推測するにしても不確実性が高くなってしまう。

それでもやはり、いろいろと推測する作業は面白い。

Xファクターの知識を得たときもそうだったが、ミオスタチンの存在を知って以来、また血統表に対する見方が変わってきたと、最近特に実感している。
スポンサーサイト
[ 2014年03月23日 21:46 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)

『サラBLOOD! vol.2』に寄稿

3月15日に『サラブレ』誌などを刊行しているエンターブレイン社から、血統ファンに向けた競走馬の血統・配合専門誌『サラBLOOD! vol.2』(編:サラブレ編集部)が発売されました。

http://www.enterbrain.co.jp/product/mook/13335001.html

今回、私は2本の執筆を担当させて頂きました。

まず「新種牡馬レビュー」の記事は、私が種牡馬展示会で実馬を見て感じたことを、私見として記事にさせて頂きました。

また「Xファクター実践術」のほうは、昨年のクラシック勝ち馬の血統表を例に、Xファクターの観点からどのような解釈ができるかを書いております。

このブログを訪れる方々のなかには、すでにXファクターに関する知識をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、はじめて目にする方には、これを機に異なる血統表の捉え方があることを知って頂けばと思います。

昨年6月に創刊された『サラBLOOD!』ですが、不定期とはいえ次号が発売されたのは、記事を担当した一人として大変うれしく思います。

さて、そのサラBLOOD!のvol.2ですが、私自身は馬産地(田舎)に住んでいるため今日やっと手にしました。

全ページ読んだわけではないのですが、一読者としては鈴木由希子TMによる「産駒の性格大事典」に惹かれて読んだら、いろいろと感じさせれらて大変面白かったです。

生産牧場で実際に仔馬を扱う自分としても、「そうそう…そういうところあるよなぁ、この種牡馬の仔」的な感覚を持ちながら読んでいた一方で、「あぁ、言われてみれば…」と改めて気づかされる点もありました。

そして、以前から注目しているスピード遺伝子(ミオスタチン)ですが、創刊号に引き続きvol.2でも詳しく扱われています。

戸崎博士の執筆によるもので、なかには専門的すぎて難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私個人としてはBTCニュースを読んでいるような知識欲を刺激される内容でした。

これから時間を見つけて、まだ目を通していないページも楽しみながら読みたいと思います。
[ 2014年03月18日 18:33 ] カテゴリ:お知らせ | TB(-) | CM(0)

Game on Dude(米GIサンタアニタH)

Game on Dude


先週のサンタアニタH(米古馬GI、ダ10F)ではMucho Macho Man、Will Take Charge、Game on Dudeという今年の米古馬戦線を代表する3頭ほか計6頭が出走し、3番人気のGame on Dudeが優勝。

昨年のBCクラシックと同条件ということで、そこで1、2着だったMucho Macho ManとWill Take Chargeが人気になったのは当然の流れだろう。

一方で、BCクラシックでは9着と敗れたGame on Dudeは前述2頭に比べて1~2ポンド軽いハンデでの出走をうまく活かして、自身8度目となるGI制覇を成し遂げた。

また、Game on DudeにとってサンタアニタHは3度目の優勝となる。

父のAwesome Againは今年20歳になるベテラン種牡馬だが、今年の種付料も昨年同様7万5千ドルを誇る。

それでも元は、種付料が倍の15万ドルもした種牡馬だ。

これまでの種牡馬成績は高いレベルで安定していてGhostzapper(米年度代表馬)、ジンジャーパンチ(米古牝馬チャンピオン、ノーザンFが輸入)、Game on Dude、Wilko(BCジュベナイル)など続々とGI馬を輩出。

牡馬、牝馬、セン馬あるいは2歳戦から活躍したWilkoや今回取り上げるGame on Dudeのような7歳でもGIに勝つ馬まで、文字通りオールマイティなタイプの種牡馬である。

最近の日本の競馬では、統一GI東京大賞典の勝ち馬であるローマンレジェンドの母父としてのほうが有名かもしれない。

Adena SpringsでAwesome Againを見たことがあるが、Deputy Minister系らしい馬っぷりの良さがあり、セリなどで見る産駒の出来も、米血脈らしいしっかりとした体つきながら重たくは感じさせない馬体が多い印象を受けた。

その血統はDeputy Minister(Northern Dancer系)、Blushing Groom(Nasrullah系)、Mr.Prospector(Native Dancer系)、Olden Times(Man o'War系)…と累代異系配合に近いタイプ。

「近い」という評価に留めたのはDeputy MinisterとBlushing Groomについては、遡ればいずれもNearco系だからであるが、それでもその近親度は薄いと言えよう。

このように、クセがなく遺伝的に健康と思えるような血統背景を持つ種牡馬のためか、Awesome Againはさまざまな系統の繁殖牝馬から活躍馬を輩出している。

自身の血統パターンはどちらかと言えばオーソドックスなもので、例えばNorthern Dancer≓Mr.Prospectorはその最たる例だろう。

そして、そこにRed Godを加えていいかもしれない。

3つの血脈が、いずれもNearco系×Sickle(Pharamond)系の組み合わせを持つからである。

Awesome Againは米血統らしく、米血脈による相似な血を何本か持つ。

その一つが、Peter Pan系×Teddy系の組み合わせから成るBimelech≓Boola Brook(Red Godの2代母)≓Miss Dogwoodの存在だ。

Bime=Boola=Miss

また、Fair Play系×Peter pan系の組み合わせを持つ血脈も複数存在する。

Ladder=Relic=Blue

特にLadderは、Deputy Ministerが5×3で持つBunty Lawlessの父であることから、Awesome Againにとって父の血を活かす一つの手法と見なすことができる。

上記2つの血統表に示した米血脈を強化するか、もしくはNorthern Dancer≓Red God≓Mr.Prospectorを活かすか。

そのあたりが、Awesome Againの血の用い方だと考える。

さて、今度はGame on Dudeの母ワールドリープレジャーに話題を移そう。

一度はキーランド11月セールで韓国人オーナーに購買された彼女。

その2年後の2011年に、日本では初めて韓国からサラブレッドが輸入されたのだが、それが本馬である。

ワールドリープレジャーの血統は、Awesome Againの項で指摘した血脈をうまく活かせる血統背景を持つ。

例えば、Peter Pan系×Teddy系の血脈の強化という点では、ワールドリープレジャーの持つNothirdchance、Real Delight、BusinesslikeそしてAspidistraといった血脈が役立つ。

こららの血脈は、それぞれPeter Pan系×Teddy系のニックを持っているからである。

ここにワールドリープレジャーの4代母Princess Roycraftの名前を付け加えるのもいいだろう。

彼女も、遠い世代での組み合わせであるが、上記のニックを持っている。

また、Awesome Againの血統で指摘したもう一つの米血脈のニック、Fair Play系×Peter pan系の血脈も、ワールドリープレジャーがBlue Swordsを2本、Hata Hari(Spy Songの母)を2本持つなど、やはりAwesome Againの血統パターンを活かせる血脈を有する。

特に、ワールドリープレジャーがHail to Reason4×6を持つことは重要であるように思われ、この血がもたらすNothirdchanceやBlue Swordsの効果は大きい。

Hail to Reason

加えて、ワールドリープレジャーはMr.Prospectorと血統的親和性の高いRaise a Cupを持っている。

Mr=Raise

血統表内で比べてわかるように、いずれもRaise a Native×Nashua牝馬の組み合わせであり、母系にBull Dogの血脈を持つ点でも共通している。

さらにはMiss Dogwood≓Real Delightもある関係で、血統的親和性が非常に高い。

このRaise a Cupの血脈の存在は、Awesome Againの持つNorthern DancerやRed Godともある程度の親和性を持つため、全体としてGame on Dudeの血統パターンは優れたものになっている。

Xファクターの観点から見ると、Game on Dudeは牡馬なので考察対象が母ワールドリープレジャーに限定されるのだが、彼女の母Fast Pleasureはダブルコピーの可能性が高い繁殖牝馬である。

Fast Pleasureの父Fast Play、母父What a Pleasureそして2代母の父Dr.Fagerは、その血統背景からいずれも優れたXを伝える種牡馬だと考えられる。

Fast Pleasure自身は派手な繁殖成績を収めたわけではないが、一流の種牡馬が配合されていればもっと活躍馬を輩出できたと思う。

また、ワールドリープレジャー父Devil His Dueに関しては、Xファクター理論において祖先のSt.Simonを通じて大きな心臓を有している種牡馬だと見なされている。

そう考えると、ワールドリープレジャー自身がダブルコピーである可能性がかなり高い。

個人的には、こういう血統はダートで大物を出すタイプだと思っているが、日本で繁栄しているサンデー系種牡馬に配合したら芝でも活躍馬を出すかもしれない。

Game on Dudeはセン馬であり、セン馬になったことで活躍できた面もあるかもしれないが、もし彼が牡馬のままでこれだけの成績を収めていたら、新たなDeputy Misister系種牡馬として大きな存在感を示したことだろう。

[ 2014年03月14日 20:43 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)

コパノリチャード(GⅢ阪急杯)

コパノリチャード

先週開催されたGⅢ阪急杯では、2番人気のコパノリチャードが終始先頭をキープし、最後は4馬身離して逃げ切り勝ち。

3歳時のGⅢアーリントンC以来となる重賞2勝目だが、いずれも阪神コースであることを考えると、このコースは得意なのだろう。

このブログで、ダイワメジャーを扱うのは初めてだと思う。

ダイワメジャー産駒は骨格がしっかりしていて、ある程度筋肉の発達したタイプが多く、サンデー系に見られる素軽さとは少々異なる馬体をしている。

一方で、繋は柔らかく芝向きのクッションを備えていて、総合的に考えると「ダートもこなせる芝血統」というイメージだ。

芝GIを4勝しているダイワメジャーだが、自身の勝ち上がりはダ1800であり、それも9馬身差をつけての圧勝だった。

それを考慮すると、上記のような評価が的外れだとは思えない。

実際、産駒は繊細で俊敏なスピードというよりも、力強く抜け出すパワータイプのスピードを備えた筋肉の質をしている印象を受ける。

そういう意味でダイワメジャーは、体質などは父よりも母父ノーザンテーストを受け継いでいるのかもしれない。

そのノーザンテーストだが、彼の血統的特長がLady Angela3×2にあることは間違いないだろう。

彼女はHyperionの娘にあたるので、視点を変えるとノーザンテーストはHyperion4×3を持つと考えることも可能だ。

一方でサンデーサイレンスは、2代母Mountain Flowerが同じくHyperion3×4を持つ血脈である。

このように、サンデーサイレンスおよびノーザンテーストという遺伝力の強い2大血脈に加えて、Mountain Flower≓ノーザンテーストという血統背景も相まって、このニックスは多くの勝ち馬を輩出した。

一般的には、期待ほどのニックスを示していないように思われるが、勝ち上がり率や勝ち馬頭数、あるいはニックスEIの数値(JBIS調べ)などを参考にしても、平均よりははるかに優れた成績を収めているのがわかる。

さて、ダイワメジャーの血統に関しては、母スカーレットブーケに見られるLady Angela≓Alibhaiの相似クロスも指摘しておきたい。

Lady Angela=Alibhai

いずれもHyperionを父に持ち、母父はTraceryに遡る。

ダイワメジャーの代では母方にプールされたこの相似クロスは、産駒の代でNorthern Dancerクロスが派生したり、GraustarkやHis Majestyを持つ繁殖牝馬と配合されると、そのクロスが強化される血統パターンになる。

Royal Charger5×5を息子と娘を経たクロスとして持つのも、ダイワメジャーの血統的特長だろう。

マイラータイプのスピードはこのあたりに起因するのではないかと個人的に考えていたが、スピード遺伝子のミオスタチンが発見された今となっては、こういう考え方は古いのかもしれない。

ただ、ダイワメジャー産駒の上位活躍馬のなかに、かなりの確率でRoyak Chargerの息子であるTurn-toクロスを持つ馬が多い点には注目すべきだ。

特にSir Gaylordを経たTurn-toを持つ馬が多く、Sir Gaylordの母系にはPrincequilloを通じてTraceryの血が入っているのだが、ダイワメジャーの母方にもこの血が強く入っている。何か関係があるのだろうか?

最後に、ダイワメジャーの血統でもう一つだけ取り上げておきたいのが、Nothirdchance≓Beau Maxによる相似クロスである。

Nothirdchance=Beau Max

Nothirdchanceはダイワメジャーの3代父hail to Reasonの母であり、Beau Maxは3代母の父なので、ダイワメジャーが見るとNothirdchance≓Beau Maxは4×4に位置する。

血統表を見比べるとBlue Larkspur≓Baba Kennyがあるほか、Man o'Warが存在したりSir Gallahad=Bull Dogを持つ点でも共通している。

このNothirdchance≓Beau Maxは、ダイワメジャー産駒の母方にHail to Reasonがあると強化される形になるが、今回取り上げるコパノリチャードはまさにHail to Reasonクロスを持つ血統パターンに属する。

そのコパノリチャードの母ヒガシリンクスは、競走馬としては不出走に終わっている。

不出走とはいえ、その血統背景はしっかりとしていて、3代母シンティレートは英オークス馬である。

そこにBlushing Groom、Caerleonそしてトニービンと配合されてきたのだから、血の質は極めて高く、繁殖牝馬として高いレベルでコンスタントに勝ち馬を輩出してきたのも頷ける。

非常に興味深いのは、ヒガシリンクスの仔に短距離を得意としている産駒が多い点である。

その血統背景からは、どちらかというと中長距離馬を輩出して然るべき血統だ。

もちろん、サイモンロードやシルクターンベリーのように、ダートながら中距離を得意とする馬も存在する。

ただ、今回のコパノリチャードやコパノオーシャンズなどは芝短距離で活躍している馬たちだ。

ヒガシリンクスの血統を知った上で、もし「彼女のミオスタチンはどのタイプだと思う?」と聞かれたら、私ならC/TかT/Tだろうと答える。

しかし、ここまでの彼女の繁殖成績を見ると、Cアレルのミオスタチンを持っているような気がしてならない。

もし、ヒガシリンクスがCアレルを1本でも保有しているのなら、それはどの血脈に由来するのか?

例えば、仮にそのCアレルがヒガシリンクスの2代母の父Blushing Groomに由来するとして、彼の娘アルガリーはWild Risk3×4を持つのだが、そういうインブリードがCアレルを強く遺伝させるような優性的な作用をもたらすことがあるのだろうか。

そのアルガリーにCaerleonが配されてビッグラブリーが生まれているが、そのCアレルがCaerleonに由来する可能性もある。

私見ではあるが、トニービンはT/Tではないかと考えていて、一方でヒガシリンクスはCアレルを持っているような繁殖成績でもあるので、その場合ヒガシリンクスはC/Tだと推察することができる。

Xファクターの観点からも、トニービンは牝系を強化できる血脈だと見なせるが、実際にこの牝系のなかでもトニービンの血を加えたヒガシリンクスは、繁殖成績が際立って良い。

血統パターンも、Hyperion系の血脈が強いダイワメジャーに、これまたHyperionを豊富に持つトニービンの肌馬を配合相手に選んだのは正解だろう。

また、コパノリチャードのようにNorthern Dancer4×5やHail to Raeson4×6のクロスを持つのは、ダイワメジャー産駒にとって好ましい血統傾向だといえる。

ダイワメジャーの競走成績、そしてこれまでの種牡馬成績から考えると、彼のミオスタチン型はおそらくC/CかC/Tだろう。

天皇賞・秋を勝っていたり、有馬記念で3着したことを考慮するとC/Tの可能性が高いともいえる。

いずれにしろ、コパノリチャードは父母どちらかから最低でも1本のCアレルを受け継いだのだろう。

彼には高い短距離適性があり、切れる脚はないが、その代わり絶対値の高いスピードで押し切れるだけの能力の高さがある。

次走はいよいよGIの高松宮記念となりそうだが、あのスピードがどこまで通用するか、当日を楽しみに待ちたい。



[ 2014年03月07日 21:43 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。