私的血統論

馬産地・日高地方から競走馬の血統を考察するブログ
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アドマイヤラクティ(豪GIコーフィールドカップ)

アドマイヤラクティ

今年のハーツクライ産駒の勢いはどこまで拡がるのか。

ドバイのジャスタウェイに始まり、日本の3歳クラシックでも大活躍しているハーツ産駒であるが、今度は豪州に遠征しているアドマイヤラクティが豪GIコーフィールドカップに優勝。

トップハンデを背負っていたが、最終コーナーでは外に回して伸びてくるという豪快なレース振りで勝った。

次走は豪GIメルボルンCを予定しているそうで、今回のレース振りから当日はさらに人気を集めそうだ。

さて、そのアドマイヤラクティの父ハーツクライについては、過去にジャスタウェイの記事で触れたことがあり、現時点でも考え方は変わらないのでそちらを参照願いたい。

また、ブログ内ではないが、サラブレ8月号ではハーツクライに関する記事を寄稿しているので、こちらも併せてご参照頂ければと思う。

ここでは、アドマイヤラクティの母アドマイヤテレサの血統に注目する。

彼女の競走成績からすると、芝のマイル前後を得意としていたようで、この路線で中央5勝という成績を残して引退している。

彼女の父エリシオはファルブラヴと同じような血統背景を持つが、彼らはいずれも母父として非常に優れていると、自分は思っている。

血統的にはSlewpyの位置が良いからだと思っているが、アドマイヤテレサの場合はそのSlewpy内のMr.Musicと、彼女の4代母の父Spy Songによる全きょうだいクロスがあるという点に好感が持てる。

さらに、彼女の血統にはSlewpy≒Bold Bidderによる相似クロスもある。

Slewpy=Bold Bidder

上記血統表を見てわかるように、両者はBold Ruler、PrincequilloそしてBalladierを持つ点で共通する。

彼女は、そのほかにもNothirdchance≒Bull Pageも持っていて全体的に米血脈が強く、どちらかと言えばダート血統のようにも思える。

にもかかわらず、芝で活躍したのだから、彼女は力強くも柔軟性に富んだ体質を持っていたのだろう。

産駒もアドマイヤラクティのみならず、小倉日経OPを制したサトノジュピターも出していて、その血統背景に見合った繁殖成績を上げている。

その彼女にハーツクライが配合されてアドマイヤラクティが生まれたわけだが、この「ハーツクライ×米血脈の強い牝馬」という組み合わせに関しては、前述のサラブレ8月号のなかでも指摘した。

この組み合わせで重要になってくるのは、ハーツが持つ米血脈My Bupers(ハーツの3代母)の用い方である。

その観点からアドマイヤラクティの血統を見ると、My Bupers≒Spy Demon(アドマイヤラクティの5代母)という関係が見えてくる。

My Bupers=Spy Demon

いずれもBalladierとSir Gallahad、それからMan o'Warを持っていることがおわかりだろう。

さらに詳しく調べると、このMy Bupers≒Spy Demonには、Revoked≒Fabiolaという相似クロスがアクセントを与えていることがわかる。

Rovoked=Fabiola

両者ともSir Gallahadを持つのは見ての通りだが、美しいと感じるのはBlue LarkspurとFar Starの関係だ。

この2頭はいとこにあたる近親関係だが、Black ToneyとNorth StarそしてVailaが織りなす関係は見事というほかない。

アドマイヤラクティから見ると、遠い世代の相似クロスではある。

それでも、母アドマイヤテレサが持っていたNothirdchance≒Bull PageがRovoked≒Fabiolaとも相似関係にあるなど、これらの血統パターンが母から仔へ受け継がれている点が窺える。

ハーツクライ産駒の傾向も含めて包括的に考えると、アドマイヤラクティは父母の特徴をうまく織り交ぜた血統パターンを持っている。

国内のGIでは掲示板までの馬だったが、海外で一皮むけた今の彼なら、国内外のGIをまた勝つ可能性も十分あるだろう。

ちなみに、この原稿は彼のGI初制覇後すぐに書き始めたのだが、なにかと忙しくて今日までしばらくストップしていた。

振り返れば、しばらくぶりのブログ更新である。

今年は、例年よりもいろいろと忙しい日々を過ごしていた。

1歳馬の移動と当歳馬の離乳に目途が立った今現在は、来年度に向けての配合草案に多くの時間を割いているのだが、気分転換の意味も含めてブログの更新速度も上げていきたいと思っている。

菊花賞馬のトーホウジャッカルなどは、取り上げるのに良い題材だと思っているので、可能ならば取り上げたい。
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[ 2014年10月27日 20:23 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)


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