私的血統論

馬産地・日高地方から競走馬の血統を考察するブログ
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デニムアンドルビー(GⅡローズS)

デニムアンドルビー

今年のGⅡローズSは重馬場のなか開催されたが、優勝したのは1番人気のデニムアンドルビー。

スタートの出遅れとあの馬場状態から「勝つまでは行かないかな」などと見ていたが、なんとあの伸び脚である。

ディープインパクトの牝駒ということで、決して馬格に恵まれているわけではない。

それでもあの馬場で差し切ってしまうのだから、その競争能力の高さは疑いようがない。

母ベネンシアドールは名牝トゥザヴィクトリーの半妹にあたるが、この兄弟で唯一父にキングカメハメハを持つ馬でもある。

残念ながら不出走で終わっているベネンシアドールだが、彼女の持つNureyev4×2には注目すべきだろう。

なぜなら、フェアリードールの父にあたるNureyevはハートライン上に位置するもので、すなわちこの4×2は自分が配合手法として有効と見なしている「ハートライン上のクロス」ということになる。

不出走でもこういう血統背景を持つ繁殖牝馬は、しばしば優秀な繁殖成績を残す。

ただ、生産者側の心理としては、少なくとも1勝はしていてほしいというのが本音である。

というのも、1勝していれば「この牝馬はとりあえず競馬に使える馬体と気性をしているのだな」と見なすことが可能だ。

私も繁殖セールに参加するときなどは、血統はもちろん馬体も気にしながらセリに臨むが、やはり競る馬は勝ち馬であってほしいという気持ちはある。

さて、話しが脱線してしまったが、ベネンシアドールの血統では彼女の3代母Likely Exchangeの血統にも注目しておいたほうが良いだろう。

Likely Exchange

ベネンシアドールが2本有するNureyevの血統はHyperion4×4が特徴的であるが、上記血統表を参照してわかるように、Likely ExchangeもHyperionを5代内に4本持っている。

このように、全体的にHyperionのラインが強いのがベネンシアドールの血統的特徴だ。

一方、デニムの父ディープインパクトもHyperionの強い血脈を持っている。

すなわち、Mountain Flower(サンデーサイレンスの2代母)とHighlight(ディープインパクトの4代母)がそれである。

Mountain Flower

Highlight

いずれもHyperionのインブリードを持つ血脈である。

こういう血統背景を持つディープインパクトに、ベネンシアドールのようなHyperioの強い繁殖牝馬を配合する手法は、競争能力を強化する上で大変好ましいように思える。

加えて、デニムアンドルビーの血統にはAlzao≒ラストタイクーンによる相似な血のクロスの存在する。

    Northern Dancer
  
Alzao
    Sir Gaylord(Nearco/Prince Roseのニックを持つ)
  
  

         Northern Dancer
       
ラストタイクーン
       Mill Reef(Nearco/Prince Roseのニックを持つ)
       

5代表では表せないために、上記のような図解にしてみた。

その血統的親和性の高さが窺えると思う。

ここまで調べて感じたことだが、Alzaoの血の用い方やHyperionのラインの強化という配合手法は、同父のキズナと同じである。

キズナに関してはこのブログで考察したことはないが、『サラブレ』8月号に寄稿しているので、興味のある方はご参照願いたい。

デニムアンドルビーのようなHyperionが強い血統馬は直線の長いコースが得意なはずだが、東京のGⅡフローラSでの勝利やGⅠオークス3着という成績は、その表れかもしれない。

阪神外回りというのも、この馬にはプラスだったのだろう。

今度は本番の秋華賞。京都内回りのコース形態でどういう競馬をするか。

現時点の競馬内容からは、クリアしなければならない課題もありそうだ。
[ 2013年09月20日 20:45 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)
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