私的血統論

馬産地・日高地方から競走馬の血統を考察するブログ
私的血統論 TOP  >  スポンサー広告 >  配合・遺伝 >  Xファクター 第3回 『ハートスコア』

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --年--月--日 --:-- ] カテゴリ:スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

Xファクター 第3回 『ハートスコア』

Xファクターの第3回は、『ハートスコア』と呼ばれるものに焦点を当てたい。

ハートスコアとは、競走馬の心臓のサイズをわかりやすいように数値化したものである。

ハートスコアは、シドニー大学のSteel博士を中心にオーストラリアの研究者らによって考案された。

その対応表によれば、心臓重量3kgがハートスコア100に相当し、以下3.8kg→110、4.6kg→120、5.4kg→130、6.2kg→140、7kg→150、7.8kg→160という具合になっている。

では、大きな心臓と平均以下のそれとを分ける基準値はいくつなのか。

オーストラリアのStewart博士は、以下のように区別している。

・ハートスコアが103以下…小さな心臓と見なす

・ハートスコアが104~116…標準的な大きさの心臓

・ハートスコアが117以上の牝馬…大きな心臓

・ハートスコアが120以上の牡馬…大きな心臓

以上のような形で区別された。

そこで、実際に高いハートスコアを持つ馬、すなわち大きな心臓を持つ馬はレースにおいて高い競走能力を示すのかという疑問が生じてくる。

オーストラリアのある年度に行われた調査では、AJCダービーもしくはヴィクトリアダービーに出走した22頭のうち18頭の競走馬に対して心臓の調査が行われたが、そのうち実に17頭が120~136というハートスコアを示した。

同じく、メルボルンCもしくはコーフィールドCで優勝した20頭の勝ち馬のうち、15頭が120以上のハートスコアを記録している。

これら4レースは、オーストラリア国内のレースのなかでも格付けの高いレースだ。

ハートスコアにおける100と120という数字の違いは、20という単純な数値の違いよりも、心臓機能という点で数字以上の違いがあるようだ。

ハートスコア100=心臓重量3kgの1回拍出量(それぞれの心室から1回の心臓の鼓動によって駆出される血液量)は0.5リットルであるのに対して、ハートスコア120=心臓重量4.6kgのそれは1リットルである。

『X FACTOR』のなかで、Stewart博士の言葉が紹介されている。

『…1回拍出量が1リットル以上の大きな心臓を持つ馬と、1回拍出量がその半分以下の心臓を持つ馬とを比較したとき、この両者の調教効果にはかなりの違いがあるはずだ…』

ハートスコアは心電図を用いて測定する方法が確立されているようで、原著にもその方法が記されているが、自分は獣医でもなければ心電図を扱えるわけでもないので、その部分はあまり読んでいない。

『X FACTOR』の原著なかでは、巻末に実例として有名馬のハートスコアを何頭か紹介している。

例えば、1990年代の活躍馬でいえばHoly Bullのハートスコアは147だとされている。

今となっては入手困難になっているこれら2冊の本だが、興味のある方は機会があれば是非手にしてほしい。

一部ではプレミアが付いた値段で売られているようだ。

自分が米国の本屋で買った時や、ネットで第2巻を購入したときは通常の値段で買えていたのだが…。

次回のXファクターでは、大きな心臓を伝えるX染色体をホモ因子で持つとされる“ダブルコピー”と呼ばれる牝馬たちに焦点を当てたい。
[ 2013年01月08日 07:58 ] カテゴリ:配合・遺伝 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。