私的血統論

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デスペラード(GⅡ京都記念)

デスペラード

本日開催されたGⅡ京都記念は、6番人気のデスペラードが逃げ馬がいないメンバーの中で積極策をとって先頭に立ち、直線では一度交わされるも盛り返して、最後は力強く抜け出して優勝。

これで有馬記念7着を挟んで、GⅡステイヤーズSに続く重賞2勝目を挙げたことになる。

ネオユヴァーズ×トニービン牝馬の配合から生まれたデスペラード。

この配合で生まれた活躍馬上位2頭、すなわちデスペラードとジョウーメテオはいずれも新ひだか町の田中裕之氏の生産である。

おそらく、この配合パターンが手の内に入っているのだろう。

自分も、配合や生まれた産駒の育て方を含めて、ある程度手の内に入っていると感じている牝系がある。

血統的に、どの系統を強化すると活躍馬を輩出する傾向にあるのか。

馬体的に、どの程度のボディコンディションをキープすると育成場でも順調に成長する傾向にあるのか。

気性的に、どのように接すると人間と良い関係を築くことが多いのか。

そういうことにある程度自信を持っている牝系が、牧場にいる。

さて、デスペラードに話しを戻して、まずは父ネオユニヴァースについて。

馬体的には、サンデー系のなかでもある程度ボリューム感のあるしっかりとした体つきで、飛節が曲飛の産駒が多い印象を受ける。

曲飛が良いか悪いかは人それぞれ考え方があるとは思うが、サンデーの血を受け継ぐ産駒には曲飛の馬は少なくなく、そのなかに活躍馬も含まれていることを考えると、個人的にはあまり短所だとは思わない。

ネオ産駒はなかなかに気性が激しい馬が多いのだが、これはネオの母系にSicambreやWild Riskのような血脈が入っているためだろうか。

一方で、競走能力に関係ありそうな血脈としては、Hyperionのクロスが目立つ。

特にサンデーの2代母Mountain FlowerがHyperion3×4を持ち、ネオの母ポインテッドパスがHyperion5×4を持っているという血統背景からは、Hyperion系を強化するような配合が有効な手法として考えられる。

もう一つ、ネオの血統で注目したいのがGulf Stream≓Barley Cornの関係だ。

Gulf Stream=Barley Corn

いずれもHyperion産駒であり、母系にはSwynfordの名前も見られる。

この2頭の関係は、ネオから見ると5×5の位置でクロスしている。

さて、今度はデスペラードの母マイネノエルの血統を見てみよう。

こちらはトニービン、そしてGraustark=His Majesty3×3を持つマイネキャロルの存在により、全体にHyperion系が強い血統パターンを持つ。

これはネオユニヴァースの血統的特長を生かせるものであり、その意味でデスペラードには父母の血統的相性の良さがある。

特にトニービンの存在は大きく、この血脈はNasrullah系のラインも強く持っていて、マイネキャロルのやや重厚な血脈に柔軟性と瞬発力を与える形で、マイネノエルに貢献している。

Xファクターの観点から見てもマイネノエルの血統パターンは大変優秀で、トニービンやブライアンズタイム、Northern Dancer、His MajestyそしてDamascusと、優れたX染色体を産駒に伝えることのできる血脈が代々配合されてきた。

マイネノエルが持つ血統背景とデスペラードやロジサンデー(4勝)、マイネルナタリス(2勝)も輩出してきた事実を考慮すると、彼女はおそらくダブルコピーなのだろう。

その優秀な母から生まれたデスペラードは牡馬なので、母から優秀なXを受け継ぎ、それに関連するであろう優れた心肺機能を有するに至ったのではないか。

血統パターンという点では、Silken Way≓KhairunissaおよびShauntung≓Loreleiによる相似な血のクロスが面白い。

Silken Way=Khairunissa

Silken Way≓Kharuinissaの関係では、いずれもPrince Bio系種牡馬×Palestine系牝馬の組み合わせであり、さらに母系にNearcoを持つ点でも共通している。

Shantung=Lorelei

一方、Shantung≓Loreleiについては、いずれもPrince Rose系種牡馬×Hyperion牝馬の組み合わせという共通点がある。

Silken Way≓KhairunissaおよびShauntung≓Loreleiの関係は、ネオユニヴァース×トニービン牝馬の配合では必ずできる血統パターンである。

そのため、気性的にはやや難しい面があるかもしれないが、血統的にはHyperion系の強化という点も含めて大変相性の良い配合だと思っている。

また写真で見る限り、この馬はネオ産駒にしては曲飛には映らず、曲飛を馬体的にマイナスと捉えるホースマンからすると、デスペラードを評価する要因の一つにするかもしれない。

以前は出遅れ癖もあったようだが、近走はそれも解消されて成績が高いレベルで安定してきたデスペラード。

春の大目標は天皇賞になるのだろうが、今日のようにジェンティルドンナやトーセンラーを破って優勝できるほどの実力なら、本番も有力候補の一頭に数えられるべきだろう。

[ 2014年02月16日 21:24 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)
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