私的血統論

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Game on Dude(米GIサンタアニタH)

Game on Dude


先週のサンタアニタH(米古馬GI、ダ10F)ではMucho Macho Man、Will Take Charge、Game on Dudeという今年の米古馬戦線を代表する3頭ほか計6頭が出走し、3番人気のGame on Dudeが優勝。

昨年のBCクラシックと同条件ということで、そこで1、2着だったMucho Macho ManとWill Take Chargeが人気になったのは当然の流れだろう。

一方で、BCクラシックでは9着と敗れたGame on Dudeは前述2頭に比べて1~2ポンド軽いハンデでの出走をうまく活かして、自身8度目となるGI制覇を成し遂げた。

また、Game on DudeにとってサンタアニタHは3度目の優勝となる。

父のAwesome Againは今年20歳になるベテラン種牡馬だが、今年の種付料も昨年同様7万5千ドルを誇る。

それでも元は、種付料が倍の15万ドルもした種牡馬だ。

これまでの種牡馬成績は高いレベルで安定していてGhostzapper(米年度代表馬)、ジンジャーパンチ(米古牝馬チャンピオン、ノーザンFが輸入)、Game on Dude、Wilko(BCジュベナイル)など続々とGI馬を輩出。

牡馬、牝馬、セン馬あるいは2歳戦から活躍したWilkoや今回取り上げるGame on Dudeのような7歳でもGIに勝つ馬まで、文字通りオールマイティなタイプの種牡馬である。

最近の日本の競馬では、統一GI東京大賞典の勝ち馬であるローマンレジェンドの母父としてのほうが有名かもしれない。

Adena SpringsでAwesome Againを見たことがあるが、Deputy Minister系らしい馬っぷりの良さがあり、セリなどで見る産駒の出来も、米血脈らしいしっかりとした体つきながら重たくは感じさせない馬体が多い印象を受けた。

その血統はDeputy Minister(Northern Dancer系)、Blushing Groom(Nasrullah系)、Mr.Prospector(Native Dancer系)、Olden Times(Man o'War系)…と累代異系配合に近いタイプ。

「近い」という評価に留めたのはDeputy MinisterとBlushing Groomについては、遡ればいずれもNearco系だからであるが、それでもその近親度は薄いと言えよう。

このように、クセがなく遺伝的に健康と思えるような血統背景を持つ種牡馬のためか、Awesome Againはさまざまな系統の繁殖牝馬から活躍馬を輩出している。

自身の血統パターンはどちらかと言えばオーソドックスなもので、例えばNorthern Dancer≓Mr.Prospectorはその最たる例だろう。

そして、そこにRed Godを加えていいかもしれない。

3つの血脈が、いずれもNearco系×Sickle(Pharamond)系の組み合わせを持つからである。

Awesome Againは米血統らしく、米血脈による相似な血を何本か持つ。

その一つが、Peter Pan系×Teddy系の組み合わせから成るBimelech≓Boola Brook(Red Godの2代母)≓Miss Dogwoodの存在だ。

Bime=Boola=Miss

また、Fair Play系×Peter pan系の組み合わせを持つ血脈も複数存在する。

Ladder=Relic=Blue

特にLadderは、Deputy Ministerが5×3で持つBunty Lawlessの父であることから、Awesome Againにとって父の血を活かす一つの手法と見なすことができる。

上記2つの血統表に示した米血脈を強化するか、もしくはNorthern Dancer≓Red God≓Mr.Prospectorを活かすか。

そのあたりが、Awesome Againの血の用い方だと考える。

さて、今度はGame on Dudeの母ワールドリープレジャーに話題を移そう。

一度はキーランド11月セールで韓国人オーナーに購買された彼女。

その2年後の2011年に、日本では初めて韓国からサラブレッドが輸入されたのだが、それが本馬である。

ワールドリープレジャーの血統は、Awesome Againの項で指摘した血脈をうまく活かせる血統背景を持つ。

例えば、Peter Pan系×Teddy系の血脈の強化という点では、ワールドリープレジャーの持つNothirdchance、Real Delight、BusinesslikeそしてAspidistraといった血脈が役立つ。

こららの血脈は、それぞれPeter Pan系×Teddy系のニックを持っているからである。

ここにワールドリープレジャーの4代母Princess Roycraftの名前を付け加えるのもいいだろう。

彼女も、遠い世代での組み合わせであるが、上記のニックを持っている。

また、Awesome Againの血統で指摘したもう一つの米血脈のニック、Fair Play系×Peter pan系の血脈も、ワールドリープレジャーがBlue Swordsを2本、Hata Hari(Spy Songの母)を2本持つなど、やはりAwesome Againの血統パターンを活かせる血脈を有する。

特に、ワールドリープレジャーがHail to Reason4×6を持つことは重要であるように思われ、この血がもたらすNothirdchanceやBlue Swordsの効果は大きい。

Hail to Reason

加えて、ワールドリープレジャーはMr.Prospectorと血統的親和性の高いRaise a Cupを持っている。

Mr=Raise

血統表内で比べてわかるように、いずれもRaise a Native×Nashua牝馬の組み合わせであり、母系にBull Dogの血脈を持つ点でも共通している。

さらにはMiss Dogwood≓Real Delightもある関係で、血統的親和性が非常に高い。

このRaise a Cupの血脈の存在は、Awesome Againの持つNorthern DancerやRed Godともある程度の親和性を持つため、全体としてGame on Dudeの血統パターンは優れたものになっている。

Xファクターの観点から見ると、Game on Dudeは牡馬なので考察対象が母ワールドリープレジャーに限定されるのだが、彼女の母Fast Pleasureはダブルコピーの可能性が高い繁殖牝馬である。

Fast Pleasureの父Fast Play、母父What a Pleasureそして2代母の父Dr.Fagerは、その血統背景からいずれも優れたXを伝える種牡馬だと考えられる。

Fast Pleasure自身は派手な繁殖成績を収めたわけではないが、一流の種牡馬が配合されていればもっと活躍馬を輩出できたと思う。

また、ワールドリープレジャー父Devil His Dueに関しては、Xファクター理論において祖先のSt.Simonを通じて大きな心臓を有している種牡馬だと見なされている。

そう考えると、ワールドリープレジャー自身がダブルコピーである可能性がかなり高い。

個人的には、こういう血統はダートで大物を出すタイプだと思っているが、日本で繁栄しているサンデー系種牡馬に配合したら芝でも活躍馬を出すかもしれない。

Game on Dudeはセン馬であり、セン馬になったことで活躍できた面もあるかもしれないが、もし彼が牡馬のままでこれだけの成績を収めていたら、新たなDeputy Misister系種牡馬として大きな存在感を示したことだろう。

[ 2014年03月14日 20:43 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)
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