私的血統論

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カジノドライヴを考える

カジノドライヴ

今年、2歳初年度産駒をデビューさせたカジノドライヴ。

供用初年度から200頭もの繁殖牝馬と種付して、その翌年に生まれた産駒たち(生産頭数は131頭)が続々と出走するなかで、中央で8頭、地方で15頭の計23頭(11月17日現在)が勝ち上がっている。

種牡馬展示会で初めてカジノドライヴを見たときは、正直なところ脚元が難しそうな印象を受けた。

膝は以前ケガをしたようで、その痕のようだったが、立ち気味の繋はいかにもMineshaft産駒らしい。

そのため、第一印象は「産駒が活躍するにしても主戦場はダートかな」程度にしか見ていなかった。

ただ、キ甲から腰にかけてのトップラインがきれいな馬で、GⅠ勝ちが無いとはいえ、重賞勝ち馬だけのことはあると感じたことは覚えている。

これまでの種牡馬成績を見ると、そういう予想は良い意味で裏切られた印象だ。

確かに産駒のほとんどはダートでの勝ち上がりなのだが、稼ぎ頭のコウエイテンマに至ってはOPのフェニックス賞を勝つなど芝を主戦場としている。

しかも、新種牡馬ランキングでは、競走成績ではカジノドライヴより優れているヴィクトワールピサやワークフォースなどとトップ争いをしているという状況なのだ。

この好調さを受けてか、これまでずっと50万円だった種付料は、来年度には値上がりするとの噂も聞こえている。

非サンデー系種牡馬なので、今後ますます需要が増えそうな勢いだ。

さて、今日はそのカジノドライヴについて、これまで勝ち上がってきた計23頭の産駒たちの血統パターンをもとに、その傾向についてまとめてみたい。

現時点ではあまりサンプル数も多くなく、中央・地方合わせての評価なので、年数を重ねる毎にその傾向も大きく変わる可能性はある。

それでも現在ホットな種牡馬なので、現時点でその産駒たちの血統を調べることは無駄ではないはずだ。

血統的な特徴として、23頭の勝ち馬のなかから、以下のクロスを持っている産駒たちを仕分けしてみた。



①Best in Showのクロスを持つカジノドライヴ産駒

ダークディフェンダ、ドライバーズハイ、ビッグジャイアント、プレスティージオ、ラスベガスシチー (計5頭)

Best in Showという世界的にも有名な牝系に属しているカジノドライヴにとって、この牝馬の血脈を強化する配合パターンは奏功したようだ。

カジノドライヴの母であり、Best in Showの孫にあたるBetter than Honour(米GⅡ勝ち馬)は、Northern Dancer系種牡馬のDeputy Ministerの娘である。

そのためか、上記のBest in Shnowクロスを持つカジノドライヴ産駒の勝ち馬5頭は、すべてNorthern DancerとBest in Showを組み合わせるようなクロスを持つ血統パターンを有する。

特に、母方にラストタイクーンを持つ繁殖牝馬とカジノドライヴは相性が良いようだ。

この配合では、Better than Honour≒トライマイベストができるほか、ラストタイクーンの母父Mill Reefの血脈がカジノドライヴの2代父A.P.Indyが持つNearco/Prince Roseの血脈3本(Seattle Slew、Secretariat、Sir Gaylord)を活かせる。

ダートで2戦2勝のプレスティージオは、まさにこの血統パターンである。

プレスティージオ

ただ、現在の日本における血統のトレンドからすると、母父キングカメハメハとの配合のほうが多く見かけることになるだろう。

ラスベガスシチー

今月勝ち上がったラスベガスシチーがこの血統パターンを持つが、母系にCaerleonも保有することで、その母Foreseerを通じてNearco/Prince Roseの血脈を強化している。



②Nearco/Prince Roseの血脈を活かしたカジノドライヴ産駒

ヴェンジェンス、カジノスマイル、ガラムマサラ、カリビアンスタッド、クリルカレント、コウエイテンマ、サーラジャー、サンドプラチナ、シーブリーズラブ、シグラップジュリア、ストレートアップ、ダークディフェンダ、ビッグジャイアント、プレスティージオ、ミラチャン、ライムリーフ、ラスベガスシチー、リオヴァンクール (計18頭)

カジノドライヴの血統内で、Nearco/Prince Roseから構成される血脈はSeattle Slew、SecretariatそしてSir Gaylordである。

すなわち、彼の2代父A.P.Indyの血脈がポイントになっている。

基本的にNearco/Prince Roseのニックスから成る血脈は多く、この特徴を持つ血脈を保有する馬もまた多数存在する。

そのため、この血を活かすことがカジノドライヴ産駒成功の鍵と考えるのはやや無理のある話しだが、それでも日本のスピード競馬に対応するために有効な血統パターンであるとは思う。

実際、カジノドライヴ産駒のなかでも芝馬として異色の存在と言えるコウエイテンマは、このニックスを活かした血統パターンを有する。

コウエイテンマ

すなわち、カジノドライヴの持つSeattle Slew、Secretariat、Sir Gaylordを活かすべく、母方のMill Reefの血脈がポイントになっている。



③Mr.Prospectorクロスを持つカジノドライヴ産駒

カジノスマイル、ガラムサハラ、カリビアンスタッド、ダークディフェンダ、デラニュースター、ラスベガスシチー (計6頭)

Mr.Prospectorクロスを持つ馬は、現代においては特別珍しいものではないが、一般的にはカジノドライヴの属するSeattle Slew系と相性の良い血脈とされている。

実際、カジノドライヴの父Mineshaftはその組み合わせを持ち、自身は米GⅠを4勝して米年度代表馬にも選出されている。

カジノドライヴ産駒の勝ち馬のなかでも、カリビアンスタッドとデラニュースターはMr.Prospectorと相性の良いDeputy Ministerクロスも持つ。

カリビアンスタッド

ただ、この2頭は地方馬であり、この配合が中央でも通用するか現時点では不透明だ。



④Blushing GroomとNorthern Dancerクロスを持つカジノドライヴ産駒

サーラジャー、ドライヴナイト、トリノゴウショウ (計3頭)

Northern Dancerのクロスは別として、Blushing Groomのクロスを持つ馬はそれほど多くない。

カジノドライヴ産駒の勝ち馬のなかに、この血統パターンを持つ馬が複数含まれていることを考慮すると、自分が感じている以上にカジノドライヴにとってBlushing Groomという血は重要なのだろうか。

ちなみに、3頭の勝ち馬のなかで唯一の中央勝ち馬であるドライヴナイトは、母馬の血統が他馬と異なりグルームダンサー、サンセットバレーとBlushing Groom系×Northern Dancer系の配合を継続している。

ドライヴナイト

何かしらのヒントになるかもしれない。

Blushing Groomと関連してもう一つ気になるのが、カジノドライヴの勝ち馬23頭のうち、母方にWild Riskを保有する馬が9頭もいるという事実だ。

Wild RiskはBlushing Groomの母父であるが、Blushing Groomと同様にこの血のクロスを持つ馬も、それほど多くはない。

そう考えると、カジノドライヴの血統におけるWild Riskを内包したBlushing Groomという存在は、やはり気になる。



とりあえず、カジノドライヴ産駒の勝ち上がり馬23頭の血統的特徴を、クロスという観点からまとめてみた。

前述したように、まだサンプル数が多いわけではなく、今後の勝ち上がり産駒の血統パターン次第で、今回扱った内容がまったく役に立たない可能性もある。

それでも、自家牧場でもし来年カジノドライヴを配合しようとするなら、現時点での勝ち馬たちの血統パターンを大いに参考にしたいと思っている。


[ 2015年11月18日 18:17 ] カテゴリ:種牡馬 | TB(-) | CM(0)
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