私的血統論

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ドレッドノータス(GⅢ京都2歳S)

ドレッドノータス

11月28日に開催されたGⅢ京都2歳Sは、ハービンジャー産駒のドレッドノータスがしぶとく伸びて接戦を制した。

同じ京都コースではあるが、これで芝2000で2戦2勝。

来年のクラシック路線でどこまで飛躍するか楽しみだ。

父のハービンジャーは、この世代が2世代目の産駒となる。

欧州の芝12Fで活躍した馬らしく、自身の産駒にも中長距離を得意とするタイプが多いようだ。

ディープインパクト産駒のように素軽く切れ味に富むタイプとは異なり、ハービンジャー産駒は今回のドレッドノータスのようにしぶとくしっかりと伸びてくる。

ハービンジャーの血統は、Northern Dancerの母Natalmaと、さらにその母Almahmoudという2つの牝馬クロスを持つ。

さらに、デインヒル≒Shareef DancerやBlushing Groom≒Beauneという特徴も併せ持つ。

デインヒル=Shareef Dancer

デインヒル≒Shareef Dancerに関しては、父系がNorthern Dancerが遡り、母方にはTom Foolを持つ点で共通する。

これに関連して、ハービンジャーはダンスインザダークを父に持つ牝馬と相性が良く、この組み合わせからは4頭のJRA勝ち馬が出ている。

デインヒル=ダンシングキイ

これは、デインヒル≒ダンシングキイ(ダンスインザダークの母)という相似クロスに起因するものと思われ、今後の活躍次第ではハービンジャー×ダンスインザダーク牝馬の配合が増えるかもしれない。

そして、これをサポートする血脈としてShareef Dancerが存在する形になる。

もう一方のBlushing Groom≒Beauneに関しては、相似クロスというレベルではないが、互いにNearco系×Wild Risk系という組み合わせを持つ。

Blushing Groom=Beaune

では、例えばBlushing Groomクロスを持つハービンジャー産駒が活躍しているのかと問われれば、現時点でそういう傾向は見られない。

それでも、こういう血もハービンジャーの血統のなかではアクセントになると思われ、ハービンジャー産駒の稼ぎ頭ベルーフは実際にこの2つの血脈を活かす血統パターンを持つ。

ベルーフ

上記血統表ではわかりづらいが、母方にあるDoronic(ディクタスの母)がWild Risk系×Pharos(Nearcoの父)系の組み合わせであり、Blushing Groom≒Beauneを活かす血脈と見なせる。

ちなみに、ベルーフの血統にはAlmahmoudのクロスや、Shareef Dancer≒ダイナサッシュなどもあり、個人的にはハービンジャー産駒のなかで好評価している血統パターンの一つだ。

さて、次にドレッドノータスの母ディアデラノビアの血統について考えてみる。

この牝系については、ディアデラノビアの母ポトリザリスから始めるべきだろう。

ポトリザリスは現役時、牝馬ながらも亜国でGⅠ亜ダービーとG Ⅰ亜オークスを制した女傑であり、このほかにも彼女の母Chaldeeから多くの活躍馬が出ている。

この牝系(Chadlee)に着目して、キーンランド繁殖セールで何頭か見たことがあるが、結局縁がなかった。

私から見ると、ディアデラノビアは胸が深いのが馬体的特長だと思う。

産駒のドレッドノータスや、その兄姉たちの写真を見ても、平均して胸が深い印象を受けた。

しっかりとした馬体とともに、高い心肺機能がこの牝系の良さなのかもしれない。

では血統はどうかというと、そこはアルゼンチン血統というべきか、かなりユニークな血の持ち主である。

ポトリザリス

ポトリザリスは見慣れない血脈を多く有する血統で、またアウトクロスに分類される配合だが、実際には上記血統表で色分けしたような相似クロスが窺える。

Good Manners=Magnificent

Good MannersとMagnificentは、TeddyとPlucky LiegeとMumtaz Mahal、そしてPharos(Fairway)を持つ点で共通する。

Tropical Sun=Cabala

Tropical SunとCabalaは、HyperionとCongreveを持つ点で共通する。

Advocate=Honeyway

AdvocateとHoneuwayは、互いにFairway系×Papyrus牝馬という組み合わせを持つ。

アルゼンチン血統ではあるものの、これら3つの相似クロスで使われているTeddy、Hyperion、Fairwayといった血脈は欧米馬もしくは日本馬の血統にもよく見られる血だ。

その意味では、これらの血の活かし方がポトリザリス牝系のポイントになるのではないか。

そのポトリザリスは、サンデーサイレンスとの間にディアデラノビアという優れた牝馬を産んだ。

サンデーサイレンスとの配合では、サンデー自身の血統にもアルゼンチン血統が入っているとはいえ、結果的にはアウトクロス配合になっている。

ただ、サンデーの血統は2代母Mountain FlowerがHyperion3×4を持ち、ほかにもPharos(Fairway)6*6×6があり、またTeddyとPlucky Liegeの血を引くBullDog(Sir Gallahad)も5×6*7*8*8でクロスする。

これらの血は、上記の通りポトリザリスの血統でポイントになる血脈である。

一方で、サンデーの持つMahmoudクロスは、ディアデラノビアの世代では5*6×8*8と「強化」と呼ぶには若干弱い印象。

結果として、ディアデラノビアの血統は父サンデーよりも、母ポトリザリスの血を活かした配合と考えるのが自然のような気がする。

では、ディアデラノビアの息子ドレッドノータスの血統はどうなのかというと、彼の血統は父ハービンジャーの持つAlmahmoudのラインを強化する血統パターンになっている。

ディアデラノビアあるいはポトリザリスの血統でポイントになるPharos(Fairway)、Hyperion、Mumtaz Mahalの血はハービンジャーがNorthern Dancerを4本持っていることで補っている感がある。

Northern Dancerが、これらの血を内包する血統だからだ。

総合的に考えると、血統的にはもう少し瞬発力があっても良さそうなものだが、血統以外のファクターが強く影響している可能性はあるだろう。

また、ドレッドノータスの血統では、ディアデラノビア内にNorthern Dancerの血があったほうが血統的に安定しているように思うのだが、逆にパワーに偏り過ぎてダート適性の高い馬が誕生する可能性もある。

その意味では、ポトリザリス~ディアデラノビアと続く血統にNorthern Dancerが含まれていないという事実は、ドレッドノータスが3歳クラシック路線を目指す上でプラスに働くかもしれない。

さて、今日の日高は雨模様。

珍しく日中に更新してみた。
[ 2015年12月03日 15:01 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)
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