私的血統論

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ルージュバック(GⅢエプソムC)

ルージュバック

GⅢエプソムは、1番人気のルージュバックが優勝。

1年4か月ぶりの勝利となったが、ここに至るまでの過程は陣営にとって大変なものだっただろう。

この勝利を契機に、秋のGⅠ戦線でも活躍を期待したい。

さて、そのルージュバックだが、父は昨年亡くなったマンハッタンカフェである。

マンハッタンカフェの血統で特徴的なのは、Halo≒Bold Bikiniの関係だろう。

Halo=Bold Bikini 

上記の血統表を見ただけでは、両者の血統的親和性がそれほど高そうには見えない。

しかし、両者の直父系がRoyal Charger≒Nasrullah(4分の3同血)であり、Nothirdchance≒AlablueがいずれもBlue Larkspur系×SIr Gallahad系の組み合わせを持つ。

さらには、HaloとBold Bikiniいずれの母系にも、MahmoudとSeleneの血が入っている。

このHalo≒Bold Bikiniの関係が自分の想像以上に重要なのか、マンハッタンカフェ産駒においては、HaloやBold Bikiniに関係する血脈を強化すると活躍傾向にある。

例えば、産駒のなかで最多獲得賞金のエーシンモアオバーはMr.ProspectorとNijinskyを持っているが、Mr.ProspectorはBold Bikiniの父Boldnesianと組み合わせのクロス(Nasrullah系×Polynesian系)を形成し、Nijinskyはマンハッタンカフェの2代父Haloと血統的親和性が高い関係にある。

Boldnesian=MrProspector 

GⅠ馬のヒルノダムールはHaloの母Cosmahを4×6で持つほか、Halo≒Red Godの相似クロスも形成する。

エーシンモアオバーやヒルノダムールに限らず、マンハッタンカフェ産駒で活躍している馬には、母系にNorthern Dancerを持つ馬が多い。

これは、もしかするとBold Bikini≒Northern Dancerができるためだろうか。

Bold Bikini=Northern Dancer

両者の血脈は、まずBoldnesian≒Northern DancerによるNearco系×Polynesian系の組み合わせの強化があるほか、互いにHyperionとMahmoudを持つ点でも共通する。
 
では、ルージュバックの母ジンジャーパンチはどうかというと、やはり彼女もNorthern Dancerの血を持っている。

ジンジャーパンチは米GⅠを6勝した名牝で、BCディスタフも制して米古牝馬チャンピオンにも選ばれている。

その血統はというと、血統パターンという観点からはどうにも高評価できないレベルだ。

Northern Dancer≒Mr.Prospector≒Bold Ruckusが織りなす、Nearco系×Native Dancer系による組み合わせクロスの強化は見られる。

あるいは、そこから派生してこれら3つの血脈とRed Godによる血統的親和性に着目すべきかもしれない。

これらの血脈が、Nearco系×Sickle(Pharamond)系という点で共通しているからだ。

でも、それ以外の血統パターンに関しては、ジンジャーパンチの3代母が牝馬クロスを持っているとか、Xファクターの観点から評価すべき血脈が存在するとかはあるものの、スペシャルな感じがしないのだ。

それでも、彼女が優秀な競走成績を収めた事実は変わらない。

あるいは、これが血統論の限界だとも言える。

強いて血統にこだわった上で彼女を繁殖牝馬として見るならば、こういう牝馬には血統的にいかにも相性が良さそうな種牡馬か、もしくは圧倒的な遺伝力を誇る種牡馬を選ぶのが良いと思う。

ルージュバックはこの場合、前者に当たる血統パターンを持つ。

上記のルージュバックの血統表を見てわかるように、彼女はマンハッタンカフェ産駒の成功パターンであるBold Bikiniの血を活かすべく、その父Boldnesian5×5のクロスを持つ。

さらに、このBold BikiniやBoldnesianと血統的親和性が高いNorthern DancerやMr.Prospectorを母側に持っている点も、彼女の血統的特長である。

また、母側にRed Godも持っているので、この血と相性の良いHaloも活かすことができるので、これもマンハッタンカフェ産駒の成功パターンに合致する。

ルージュバックの代においては、父母の代で存在しなかったWishing Well≒Wise Exchangeという組み合わせも派生した。

Wishing Well=Wise Exchange 

いずれもPromised Land系×Hyperion系という組み合わせから成る。

このようにルージュバックの血統を考察してみると、ジンジャーパンチの血を活かす意味で、マンハッタンカフェは最適な種牡馬の一頭だったと思う。

彼亡き今、今度はディープインパクトのような圧倒的な遺伝力を誇る種牡馬と交配されたとき、どのような競走成績をもたらすか興味深い。

ここに来て重賞勝ちしたこと、父がやや晩成傾向にあったこと、そして母が古牝馬チャンピオンだったことを考慮すると、ルージュバックも古馬になっての成長が期待できる。

父母同様に、GⅠタイトルに手が届くか。これから迎える秋の競走成績がポイントになってくると思う。



[ 2016年06月14日 22:04 ] カテゴリ:競走馬 | TB(-) | CM(0)
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